釣り用オモリには主として鉛(Pb)または鉛と錫(Sn)の合金が素材として使用されています。しかし鉛は土壌汚染対策法(平成15年2月15日施行)において定められた特定有害物質であり、ヒトの健康に関わる被害を生ずる危険性があります。
 症例として軽度で感覚異常・神経障害・消化管障害・関節痛となり、慢性鉛中毒になると進行性知能障害となります。特に小児の場合は明らかに脳の成長を阻害する恐れがあることが世界的にも知られており、知能や行動に重大な影響を与えるという調査結果が出ています。
また、鉛は主に呼吸器系と消化器系から吸収され、全身各臓器に分布されますが、骨組織に多量に沈着し、高齢になってから骨に蓄積された成分が再び全身に滲み出すとも言われています。
 余談ですが、日本における釣り人口は1.000〜1.200万人と言われており、そのほとんどの釣り人が鉛製オモリを使用しています。年間80トン以上の鉛が釣り人の手で自然界に放出されているのが現状です。放出された鉛は水中の物質との反応により溶け出し、魚介類の体内に取り込まれます。そして体内に鉛を蓄積した魚介類を人間が食べることで、人間の体内に取り込まれることになります。

Yohoo!japan知恵袋より引用


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